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素行調査

不審な取引を行う社員の行動調査

背景

中堅企業の経営者である依頼者から、「営業担当のC氏が会社の取引データを利用して裏で利益を得ている可能性がある」という相談が寄せられた。C氏は長年会社に勤務しており、信頼されていたが、最近売上が伸びていない一方で、個人的に高価な車を購入したり、頻繁に高級レストランで食事をしている様子が社内で噂になっていた。

経営者はC氏に直接問いただすことを考えたが、証拠がない段階での追及はトラブルを招く恐れがあるため、プロの探偵に調査を依頼することにした。

調査計画

探偵事務所は以下の調査方針を立てた:

1.C氏の勤務時間中の行動を監視

・勤務中に不審な外出がないか確認する。

・営業訪問と称して他の目的地に立ち寄っている可能性を探る。

2.勤務時間外の行動調査

・仕事終わりや休日の動向を尾行し、特定の人物や場所に頻繁に出入りしているか確認する。

3.金銭の流れや交友関係の調査

・SNSやオンライン活動から、個人的な人脈や取引先との直接的なやり取りがないか調べる。

・過去の取引先との関係や、裏取引の疑惑を深掘りする。

調査開始

1週間目:勤務中の外出の監視

C氏は「営業訪問」と称して毎日決まった時間に外出していたが、調査を進めると訪問先の会社に実際には立ち寄っていないことが判明。代わりに、特定のカフェやビルの一室に長時間滞在していることが分かった。滞在先のビルには、会社とは無関係の個人事業主が集まるシェアオフィスが入居していた。

2週間目:プライベートの行動調査

仕事終わりのC氏を尾行すると、頻繁に高級レストランやバーで特定の人物と会っている様子が確認された。その人物は過去にC氏の取引先だったB社の元社員であり、現在は独立してフリーランスとして活動していることが判明。さらに、彼らが取引先に見せるための提案書らしき書類をカフェで頻繁にやり取りしていることが確認された。

証拠の収集

1.金銭の流れの確認

C氏が会社の取引先リストを無断でコピーし、それを元にB社元社員と共同で営業を行い、個人的に利益を得ていることが調査で明らかになった。調査の一環で、彼らがSNSの非公開アカウントでやり取りしているメッセージの一部を確認できた。その中で、取引条件や報酬の分配について具体的なやり取りがされていた。

2.現場写真と映像記録

C氏がシェアオフィスでB社元社員と取引相手と見られる人物に資料を渡している様子を撮影。また、調査最終日には、C氏が依頼者の会社の名刺を使って商談を行っている現場も押さえられた。

成果と結果

調査の報告書には以下の証拠が含まれていた:

•C氏が無断で取引先リストを利用していた証拠(コピーされた書類)。

•B社元社員との頻繁な接触の様子を記録した写真と映像。

•非公開SNSアカウントでの具体的な取引のやり取り内容。

•シェアオフィスで行われた商談の現場写真。

依頼者はこの証拠をもとに弁護士と相談し、C氏に対して適切な処分を実施。取引先にも事情を説明し、信頼回復に努めた。また、会社内の情報管理体制を強化し、再発防止策を講じることで、経営リスクの低減に繋げた。

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