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素行調査

社員の不審な行動の真相とは?

ご相談内容

依頼者:A社(中堅企業・総務部)

対象者:B氏(40代男性・営業部主任)

A社の総務部長からのご相談でした。

「最近、営業部のBが頻繁に外回りに出るのですが、成果がほとんど上がっていません。取引先とのアポイントも不明瞭で、報告書の内容にも矛盾が多い。社用車の走行距離や経費精算の内容にも不自然な点があります。会社の金を使って私的な行動をしているのではないか?」

B氏は入社15年のベテラン営業社員で、以前は成績も安定していました。しかし、ここ1年ほど業績が低迷し、同僚からも「サボっているのではないか?」と噂が出始めていたそうです。

会社としては、B氏が勤務時間中に適切な業務を行っているか確認し、もし不正があるなら証拠を押さえたいとのことで、当事務所に調査の依頼が入りました。

調査開始

B氏は毎日9時に出社し、10時頃には「営業に行ってきます」と社用車で外出することが多いとのこと。そこで、平日数日間にわたり、B氏の行動を尾行・監視することにしました。

1日目(通常の営業日)

B氏は10時過ぎに社用車で会社を出発。カーナビの履歴などをもとに、主な取引先のあるエリアを想定し、張り込みを開始しました。

ところが、彼は取引先には向かわず、郊外のショッピングモールの駐車場へ直行。車を停めた後、約2時間にわたって館内をうろつき、カフェでのんびりと過ごしていました。その後、昼食の時間になると、ファミレスに入り、さらに1時間ほど滞在。結局、午後14時過ぎにようやく1件の取引先を訪問。その後、すぐに帰社しました。

2日目(別の営業日)

この日は別のルートを想定して追跡。B氏はやはり10時過ぎに出発し、今度はスポーツジムへ直行しました。ここで約1時間半にわたりトレーニングをした後、近くの温泉施設に移動し、さらに1時間ほどリラックス。昼過ぎに出てくると、また別のカフェでスマホを見ながらのんびり過ごし、午後15時頃に会社へ戻りました。

この間、一度も取引先を訪問した形跡はありませんでした。

3日目(経費精算の不正確認)

B氏は取引先との会食名目で会社の経費を利用していることも疑われていました。この日は、彼が「大口のクライアントとの接待」と報告していた日だったため、夜間の行動を調査しました。

すると、B氏はクライアントとの会食ではなく、親しい友人らしき男性と居酒屋で飲食。さらに、その後はキャバクラに移動し、深夜まで遊んでいました。この飲食代は、後日「取引先との接待」として経費請求されていました。

調査結果とその後

数日間の調査の結果、B氏は以下の行動を取っていたことが判明しました。

1.営業活動の実態がほぼない(勤務時間中にショッピングモールやジム、カフェで過ごす)

2.社用車を私的利用している(業務に関係ない場所への移動が多数)

3.経費を不正に使用している(取引先との会食と偽り、友人との飲食代を経費精算)

A社には、B氏の行動を詳細に記録した報告書と証拠写真・映像を提出。会社側はB氏に事情を確認したところ、最初は言い訳をしていましたが、最終的に不正を認めました。

A社は社内規定に基づき、B氏を懲戒処分とし、不正に使用した経費の返還を命じました。B氏は処分後、退職を申し出て会社を去ることになりました。

まとめ

今回の調査では、B氏の勤務時間中の行動を追跡し、明らかな勤務態度の不正や経費の悪用を明らかにしました。

企業にとって、社員の不正行為は大きなリスクです。特に営業職など外回りが多い社員は、勤務時間の管理が難しく、不正が発覚しにくいケースが多いです。しかし、問題のある社員を放置すると、業績の低下だけでなく、社内の士気にも悪影響を及ぼします。

「最近、社員の行動が怪しい」「経費の使い方に違和感がある」と感じたら、一度、素行調査を検討してみてはいかがでしょうか。当事務所では、企業様の問題解決に向けた調査を丁寧に行い、確実な証拠を提供いたします。

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