人探し

30年前に疎遠になった兄を探したい
依頼者の背景
依頼者のAさん(50代・女性)は、幼い頃に家族の事情で別々に暮らすことになった兄を探してほしいと、当探偵事務所にご相談にいらっしゃいました。兄弟の離別からすでに30年以上が経過しており、連絡手段も記憶に残る住所もなく、情報は断片的でした。「兄に一言、感謝の気持ちを伝えたい」との強い思いを抱え、これまで自分で調べる努力もされたそうですが、行き詰まりを感じてのご依頼でした。
調査の経緯
Aさんが提供してくださった情報は、兄のフルネーム、幼少期に住んでいた地域、当時通っていた学校名、そして一枚の古い家族写真のみでした。依頼当初、Aさん自身も「このわずかな情報で本当に見つかるのか」と半信半疑の様子でしたが、私たちは経験と専門的な調査手法を活かし、全力で調査を開始しました。
まずは、兄のフルネームを基に、過去の住民票や戸籍情報をたどる許可を得て、公的な記録を調査しました。また、兄が通っていた学校の卒業アルバムや当時のクラスメイトへの聞き込みも行い、過去の足取りを徐々に明らかにしていきました。その結果、兄が数年前まである地方都市で暮らしていた記録を突き止めることができました。
次に、その都市周辺での聞き込み調査を開始。近隣住民や地元の施設の関係者への聞き取りを行い、兄が引っ越しを繰り返していたこと、現在は別の都市で暮らしている可能性が高いことがわかりました。さらに、SNSやインターネット上の情報も併用し、兄の現在の生活状況を追跡しました。
調査結果
調査開始から約3ヶ月後、ついに兄の現住所を特定することに成功しました。兄は現在、東京都内で家族と暮らし、穏やかな生活を送っていることが判明しました。Aさんの意向を尊重し、最初の接触は慎重に行いました。兄に対し、Aさんの想いと再会の希望を丁寧にお伝えしたところ、兄も「妹に会いたい」と快諾されました。
再会の瞬間
その後、当事務所は中立的な立場で日程や場所の調整を行い、Aさんと兄の再会が実現しました。30年以上の月日を経て再会した二人は、互いに感謝と喜びの涙を流され、思い出話に花を咲かせていました。
終わりに
今回のケースは、情報が限られている中での調査でしたが、最新の技術と多角的なアプローチを駆使することで成功に至った事例です。当探偵事務所では、お客様一人ひとりの思いを大切にしながら、失われたつながりを取り戻すお手伝いをしています。人探しでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。