人探し

20年音信不通だった初恋相手を探す依頼
依頼者情報と依頼の経緯
依頼者は50代男性。20代の頃に交際していた女性(初恋相手)と、突然の事情で別れることとなった。当時はお互い忙しく、手紙のやり取りも徐々に途絶え、そのまま音信不通に。
離別から20年以上が経過し、最近になって依頼者が定年退職を迎えたことで、人生を振り返る時間が増えた。そんな中で、初恋の女性が自分にとってどれだけ特別な存在だったかを再認識。「せめてもう一度だけ会い、お礼を伝えたい」という気持ちから、人探しの依頼を決意。
依頼時点での情報
•女性の旧姓と下の名前
•別れた当時の住所(関東地方のアパート)
•職業(20代の頃は保育士をしていた)
•依頼者と女性が共通で通っていた喫茶店の名前
調査の流れ
1. 初期情報の整理とヒアリング
まずは、依頼者が持つ情報をもとに女性の過去の足取りを整理した。
•女性の旧姓を元に、当時の住民票や過去の転居記録を調査。
•喫茶店や職場で知り合った可能性が高いため、当時の関係者や周囲の人々に聞き込みを実施する計画を立てた。
2. 公的記録の確認
•女性が住んでいたアパートの住所を基に、転居届の記録を追跡。
•婚姻による改姓の可能性を考慮し、同姓のままか改姓後の名前も含めて幅広く調査。
•この段階で、女性が結婚して改姓していたことが判明。さらに、婚姻後に地方(関西方面)へ転居した記録を確認。
3. 聞き込み調査
•女性が勤めていた保育園を特定し、当時の同僚や近隣住民への聞き込みを実施。
•女性が結婚後もしばらく保育士として働いていたこと、数年前まで関西の保育園で勤務していたことが分かる。
•その保育園の現地調査を実施。園長や同僚に話を聞いた結果、女性は定年後、再び別の場所に引っ越したことが分かった。
4. デジタル情報の活用
•女性の名前でSNSやインターネット上の情報を調査。
•ある地方の趣味サークルのブログに、女性の名前と写真を発見。サークルの代表者に連絡を取り、現住所を特定。
5. 現地調査と連絡
•女性が現在住んでいるとされる地域を訪問。自宅を確認し、直接手紙を投函。
•内容は、依頼者の名前や近況、自身が依頼者に会うことに同意するかどうかの意思を確認するもの。
結果
約3か月の調査を経て、女性から手紙で返信があった。「突然のことで驚きましたが、懐かしさを感じています。お会いして話ができれば嬉しいです」との内容が記されていた。
その後、探偵が女性と依頼者双方のスケジュール調整をサポートし、ついに再会を実現。2人は喫茶店で数時間にわたり昔話に花を咲かせ、依頼者は「直接お礼を言えたことで心が晴れた」と語った。
調査を通じてのポイント
•プライバシー保護:対象者が直接会うことを望まない場合に備え、慎重にアプローチを進めた。
•時間の経過を考慮した手法:20年以上前の情報でも、転居記録や職歴、SNSなど複数の手段を駆使して足取りを追跡。
•依頼者の思いに寄り添う姿勢:調査の進捗を逐一報告し、不安や期待に丁寧に応えることで、信頼関係を構築した。