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企業調査

取引先企業の信用調査によるリスク回避

依頼内容

依頼者D社(中小企業・製造業)は、新たな取引先として契約を検討している企業の信用調査をご依頼されました。取引先候補の企業(以下「X社」)は、表向きには急成長を遂げているベンチャー企業で、営業担当者の対応も非常に良好でした。しかし、D社の経営陣は「契約の規模が大きいだけに、何か見落としているリスクがないか確認したい」とのことで、当社に調査を依頼されました。

特に懸念されていたのは、X社の財務状況や代表者の経歴、そして過去の取引先との関係性です。D社としては、「契約締結前にリスクを洗い出し、安心して取引に臨みたい」との強いご要望がありました。

調査の流れ

1.基本情報の確認

まず、X社の登記簿謄本や財務諸表、公開されている会社概要を精査しました。X社は設立から5年未満の若い企業であり、確かに売上高は急成長を遂げているように見えましたが、利益率が低く、一部の資産が過大評価されている可能性があることが判明しました。

2.代表者および経営陣の背景調査

次に、X社の代表者および経営陣の過去の経歴や関連会社について詳しく調査しました。すると、代表者が過去に経営していた別会社が倒産していること、またその際に債務処理でトラブルが生じていたことが判明しました。さらに、代表者個人に関して、複数の民事訴訟履歴が確認されました。これらの情報は、契約前に把握しておくべき重要なリスク要因と判断しました。

3.取引先や評判の調査

X社の過去および現在の取引先に関する情報を収集し、信頼性を確認しました。一部の取引先からは「支払い遅延が発生した」「契約内容の変更を一方的に要求された」といった否定的な評価が得られました。一方で、X社の営業力や迅速な対応を評価する声もありましたが、安定した取引関係が続いている企業は少数であることが分かりました。

4.内部構造の分析

調査を進める中で、X社が過剰に借入を行い、それによって運転資金を賄っている可能性があることが判明しました。また、従業員の離職率が高いことも確認され、内部の組織体制に不安要素があることが浮き彫りになりました。

調査結果と提案

調査結果をD社に報告したところ、X社と直接契約を締結するリスクが高いと判断されました。D社は、調査結果を基に取引条件の見直しをX社に提案し、担保を求める形での取引を打診しました。しかし、X社側がこれに難色を示したため、D社は最終的に契約を見送るという判断を下しました。

結果的に、D社は調査を通じてリスクを未然に回避することができ、大きな損失を防ぐことができました。D社の経営陣からは、「当初はX社の良い面しか見えていなかったが、調査を依頼したことで冷静な判断ができた。本当に助かりました」との感謝の言葉をいただきました。

企業調査の重要性

企業調査は、表面的な情報では見えないリスクを洗い出し、安心して取引を進めるための重要なプロセスです。特に大きな契約や初めての取引において、信頼性やリスクの確認を怠ることは、経営に大きな影響を与える可能性があります。当社では、経験豊富な調査員が徹底的に情報を収集し、的確なリスク分析を提供いたします。

新たなビジネスチャンスを検討する際には、ぜひ当社の企業調査サービスをご利用ください。お客様の安心と成功を全力でサポートいたします。

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