シングルファザーとしての苦悩-調査から生まれた温かい支援
こんにちは。全国対応の【総合探偵事務所GriT’s】です。
今回は、「中途採用社員の遅刻が繰り返され、素行調査を依頼した結果、シングルファザーとしての深刻な事情が発覚した」という、木津川市内の企業からのご依頼による調査の実例をご紹介します。
■ ご依頼の背景|「叱っても、注意しても、また遅刻する」
ご依頼いただいたのは、
木津川市内でシステム開発を行うIT企業の人事部長(40代女性)でした。
問題となったのは、
中途採用で入社6ヶ月目のシングルファザーの30代男性社員でした。
- 前職では大手SIerに勤めていた経験豊富なエンジニア
- 技術力・知識レベルは申し分なく、採用時の評価も高かった
- 入社当初は問題なく出勤していたが、入社3ヶ月目ごろから遅刻が始まった
遅刻のパターンは、特定の曜日に集中していました。
- 月曜日と木曜日に遅刻することが多い
- 遅刻は30分から1時間程度
- 事前連絡は必ずあり、「電車が遅延した」「体調が少し悪い」という理由が続いた
「注意すると、必ず謝罪して翌日は定時に来る。でも、また繰り返す」
「技術力は申し分ない。本人もやる気がないわけではない。でも遅刻が続く」
「何度注意しても繰り返す理由が分からない。もしかして、別の問題があるのでは」
当社へご依頼いただきました。
■ 調査の前に気づいていたこと
「特定の曜日だけ、という点が引っかかっていた」
人事部長が依頼の際に話してくださったのは、シングルファザーとして頑張っていることを考慮しているが、どうしても腑に落ちないのは
「月曜日と木曜日に集中している」という点でした。
「無断欠勤ではなく、必ず事前連絡がある。しかも、特定の曜日だけ。これは何か理由があるはずだと思っていた」
■ 調査の方針|「遅刻している日の朝の行動を確認する」
今回の調査では、
- 遅刻が多い月曜日・木曜日の朝の行動確認
- 自宅から職場までの通勤状況の把握
- 私生活・家庭環境の実態確認
- 遅刻の本当の理由の把握
を中心に進めました。
■ 調査開始|遅刻した朝の行動を確認
月曜日の朝、
「少し遅れます」という連絡が来た日の行動を確認しました。
対象社員は自宅マンションを通常より30分遅く出発しましたが、
出発前の自宅前での行動に注目しました。
■ 自宅前での光景|「小さな子どもを抱えていた」
対象社員が自宅マンションを出た際、
腕の中に、2歳前後とみられる小さな子どもを抱えていました。
そのまま近くの保育園へ向かい、子どもを預けた後、
急いで最寄り駅へ向かう様子が確認されました。
- 保育園の開園時間が7時30分
- 子どもを預けてから駅まで急いでも、始業時間に間に合わない時間帯
さらに確認を進めると、
月曜日・木曜日は保育園の登園時間が他の曜日と異なるパターンがあることが判明しました。
■ 家庭環境の把握
調査を深めると、対象社員の家庭環境が明らかになりました。
- 保育園の送り迎えを全て一人でこなしていた
- 月曜日・木曜日は保育園の特定のプログラムがあり、登園時間が30分遅い日だった
- 登園時間が遅い日は、どうしても始業時間に間に合わない状況だった
- 頼れる家族・親族が近くにおらず、一人で対応していた
「遅刻の理由を正直に言えなかったのは、シングルファザーだから、という目で職場にみられることへの不安があったからとみられた」
■ 調査結果|人事部長へのご報告
報告書をお渡しした際、
人事部長は目を潤ませながら話されました。
「そういう事情だったのか。遅刻を叱り続けていた自分が、恥ずかしくなった」
「月曜日と木曜日だけという点が引っかかっていたのは、正しかった。でも、まさかこういう理由とは」
「技術力もある。やる気もある。ただ、一人で全部抱えていたということか」
■ 会社としての対応|「知ったからこそ、できることがあった」
人事部長は翌日、
対象社員と個別面談を行いました。
調査内容を直接告げるのではなく、
「最近、何か困っていることはないか。もう少し話してほしい」
という姿勢で臨みました。
対象社員はしばらく黙っていましたが、
「実は、離婚して子どもを一人で育てていて引っ越してきたが、その月曜日と木曜日の朝だけプログラムが違っていて、どうしても遅れてしまっていた」
「言い出せなかった。シングルファザーだからと、仕事を任せてもらえなくなるかと思っていた」
と、初めて本音を話しました。
会社としての対応として、
- 月曜日・木曜日の始業時間を30分後ろにずらすフレックス勤務の適用
- テレワーク可能な日を週2回設定(保育園の急な呼び出しに対応できるよう)
- 社内の育児支援制度の案内
- チームメンバーへの状況共有(本人の同意を得た上で)
という形で、
実質的なサポート体制が整えられました。
■ その後の変化|「遅刻がなくなり、チームの中心になった」
サポート体制が整った後、
対象社員の状況は大きく変わりました。
- 月曜日・木曜日も定時出勤が可能になった
- 子どもの急な体調不良にもテレワークで対応できるようになった
- チームメンバーへの状況共有後、同僚からの温かいサポートが自然に生まれた
- 仕事への集中度が上がり、プロジェクトで高い成果を出すようになった
「本音を話せる環境ができたことで、人が変わったように仕事に向き合ってくれるようになった」
と人事部長は話されていました。
■ 人事部長が後に話してくださったこと|「調査は罰するためではなく、理解するためにある」
「調査を依頼した時は、問題社員の実態を暴くつもりだった。でも、結果として社員を助けることになった」
「探偵調査というものの使い方を、改めて考えさせられた」
「今後も、表面的な問題の裏に隠れた事情を、きちんと把握してから判断しようと思った」
■ シングルファザー・シングルマザーが抱える職場での困難
今回のケースが示すように、
シングルで子育てをしながら働く社員は、
- 育児の事情を職場に言い出しにくい状況がある
- 「特別扱いしてほしい」という気持ちと、「仕事で迷惑をかけたくない」という気持ちの間で悩む
- 問題が表面化するまで、一人で抱え込みやすい
👉 早期に状況を把握し、適切なサポートを提供することが、
優秀な人材を守ることにつながります。
■ まとめ
→ 「特定の曜日だけ遅刻する」というパターンには、必ず理由があります。
→ 調査は罰するためだけでなく、社員を理解してサポートするためにも活用できます。
→ シングルファザー・シングルマザーの社員が抱える事情を把握することで、適切な支援ができます。
→ フレックス・テレワークの活用が、優秀な人材の離職防止につながります。
→ 「繰り返す問題行動の裏に、言えない事情がある」と感じたら、まずはご相談ください。
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