テレワーク中の真面目な社員が、なぜ商業施設に-そこには本人の心の訴えが隠れていた!
こんにちは。全国対応の【総合探偵事務所GriT’s】です。
今回は、「テレワーク中の社員が勤務時間中に商業施設にいた」という報告から始まった調査が、予想外の結末を迎えた実例をご紹介します。
■ ご相談内容|「あの子に限って、そんなはずはないと思っていた」
ご依頼いただいたのは、豊田市内の派遣事務所の管理部門。
テレワークを積極的に推奨しており、
一部の社員は自宅でのリモート勤務を行っていました。
ある日、
有給休暇を取得していた職員から、
思いがけない報告が入りました。
「今日、〇〇さんを商業施設で見かけました。勤務中のはずなのですが」
報告された社員は、
20代の男性職員でした。
- 入社以来、遅刻・欠勤は一度もない
- 出勤日は明るく挨拶し、態度も真面目
- 上司からの評判も良く、問題を起こしたことがない
「あの子に限って」という思いがありながらも、
事実確認をしないまま放置することもできず、
当社へご依頼いただきました。
■ 勤務体制の説明|「きちんと管理されているはずだった」
対象社員の勤務体制は、
以下のように整備されていました。
- 月・水・金の午前10時と午後13時にオンラインミーティングを実施
- ミーティングで進捗を確認・報告する仕組み
- 火・木は出勤日として設定
- 仕事内容はデータ入力・グラフ作成など、一見シンプルながら精度が求められる業務
「ミーティングには必ず参加している。提出物も期限を守っている。どこで商業施設に行く時間があるのか」
管理部門として、
状況が全く掴めない状態でした。
■ 調査の方針|「勤務時間中の行動実態を確認する」
今回の調査では、以下の点を中心に進めました。
- テレワーク日の勤務時間中の行動確認
- 商業施設への訪問の有無・頻度
- ミーティング前後の行動パターン
- 業務への実際の影響の有無
■ 調査開始|テレワーク日の行動を確認
対象社員のテレワーク日の行動を確認しました。
午前10時のミーティングには、
自宅から問題なく参加している様子が確認されました。
しかしミーティング終了後、
- 自宅を出て外出する場面が確認された
- 向かった先は、自宅から徒歩5分ほどの商業施設
- 施設内の特定のフロアへ向かった
- 30〜40分ほど滞在した後、自宅へ戻った
- 午後13時のミーティングには、再び自宅から参加
👉 ミーティングとミーティングの間の時間帯に、
外出していたことが確認されました。
■ 商業施設での行動|「予想外の目的地」
対象社員が商業施設内で向かった先を確認しました。
それは、
カイロプラクティック(整体)の施設でした。
- 受付を済ませ、施術を受けている様子
- 終了後は速やかに退館
- 寄り道・買い物などは確認されない
- まっすぐ自宅へ戻り、ミーティングに参加
👉 不正行為・サボり・個人的な用事とは、
全く異なる目的でした。
■ 訪問の頻度|「週に1回、平日のみ」
さらに調査を続けると、
- 商業施設への訪問は週に1回のペース
- 必ず平日のテレワーク日に限定されていた
- 週末・出勤日には外出していない
- 毎回同じ施設・同じ目的
👉 習慣的・定期的なパターンが確認されました。
■ 業務への影響を確認|「仕事は全うされていた」
業務の実態についても確認しました。
- ミーティングへの参加は全て問題なし
- 提出物は全て期限内に提出されている
- 業務の質・精度にも問題は見られない
- 外出中も、緊急連絡があれば対応できる状態
👉 業務への支障は、
確認されませんでした。
■ 本人への確認|「最初は否定していたが」
調査報告書をもとに、
人事部・総務部の上役が本人と面談を行いました。
最初、本人は
「商業施設には行っていません」
と否定しました。
しかし穏やかな雰囲気での話し合いの中で、
少しずつ本音を話し始めました。
「実は、カイロプラクティックに行っていました。申し訳ありませんでした」
そして、
これまで誰にも話せなかった事情を打ち明けました。
■ 本当の理由|「3つの悩みを、一人で抱えていた」
本人が話してくれた理由は、
3つありました。
理由①「テレワークが寂しかった」
「1人暮らしなので、テレワークの日は誰とも話さない日が続いていました。出勤の日が正直、一番ほっとします」
理由②「休むタイミングが掴めなかった」
「テレワークは自宅なので、どこで休憩を取っていいか分からなかった。ミーティングとミーティングの間の時間に、外に出ることが自分なりの気分転換になっていました」
理由③「腰痛が悪化していた」
「座りっぱなしで腰が痛くなってきていて、でも病院に行くほどでもないと思っていた。近くにカイロプラクティックがあったので、週に一度通うようにしていました」
「でも、勤務時間中に外出することは良くないと分かっていた。だから正直に言えなかった」
■ 上役の反応|「叱るより、まず状況を理解した」
面談に同席した上役は、
本人の話を最後まで黙って聞きました。
「正直に話してくれてありがとう。勤務中の外出は問題だけれど、そういう事情があったなら、なぜ相談してくれなかったのか」
という言葉が返ってきました。
本人は、
「相談していいのか分からなかった。テレワークの環境に文句を言ってはいけないと思っていた」
と話しました。
■ 会社の対応|「叱責ではなく、改善へ」
話し合いの結果、
会社として以下の対応を取ることになりました。
- テレワークの日数を減らし、出勤日を増やす形に変更
- 本人の希望を考慮したシフト調整
- テレワーク中の休憩ルールを明文化する
- 1人暮らし社員のコミュニケーション機会を増やす取り組みの検討
- 腰痛については、テレワーク環境の改善(椅子・デスクの見直し)を提案
「テレワーク推奨を進める中で、こうした問題が生じることは想定できていなかった。会社としても改善すべき点があった」
と、上役は話されていました。
■ このケースから分かること
テレワーク中の「勤務時間外の外出」は、
必ずしもサボりや不正とは限りません。
- 1人暮らし社員の孤独感・孤立感
- テレワーク環境による体調の変化
- 「相談していいのか分からない」という心理的ハードル
- 休憩ルールの不明確さ
👉 テレワーク推奨の環境では、
社員の「見えない悩み」が蓄積しやすい傾向があります。
■ テレワーク管理で大切なこと
- ミーティング・報告の仕組みだけでなく、社員の体調・メンタルへの配慮も必要
- 「相談できる雰囲気」を作ることが、問題の早期発見につながる
- テレワーク中の休憩ルールを明確にする
- 1人暮らし社員への特別な配慮が必要なケースがある
- 「真面目そうだから大丈夫」という思い込みが、問題を見えにくくする
👉 管理の仕組みと、
コミュニケーションの仕組みを両立させることが重要です。
■ 調査が果たした役割
今回の調査は、
「問題社員を特定する」のではなく、
「事実を把握して適切に対応する」ために活用されました。
- 憶測や感情論ではなく、客観的な事実をもとに面談ができた
- 本人も「証拠がある」と分かり、正直に話すことができた
- 会社としての改善点も浮かび上がった
👉 調査は「罰するため」だけでなく、
「正しく理解して解決するため」にも活用できます。
■ 豊田市での企業調査の特徴
豊田市は、
- 製造業・関連企業が多く集まるエリア
- テレワーク導入が進む一方、管理体制の整備が追いついていないケースも多い
- 派遣・契約社員など、多様な雇用形態の社員が混在する環境
👉 テレワーク管理に関するご相談は、
近年急増しているテーマのひとつです。
■ まとめ
→ 「真面目な社員がなぜ」という疑問は、決めつけず事実を確認することが重要です。
→ テレワーク中の問題行動には、会社側の環境整備の課題が隠れていることがあります。
→ 調査は「罰するため」だけでなく、「正しく理解して解決するため」にも活用できます。
→ 「相談しにくい雰囲気」が、問題を複雑にすることがあります。早めの対話と環境整備が重要です。
→ 社員の行動に疑問を感じたら、まずは事実を確認することから始めてください。
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