まさかあの社員が⁉―信じていた社員からの裏切りに、経営者はどう立ち向かったか。
【素行調査の実例】 「値上げしたんですね」――懇親会でのひと言が、優秀な営業マンの不正を暴いた
(三重県東員町・40代経営者からのご依頼)
こんにちは。関西・東海エリア対応の【総合探偵事務所GriT’s】です。
今回は、「社長同士の懇親会での何気ない一言」がきっかけで発覚した、営業マンによる不正請求の調査実例をご紹介します。
■ ご相談内容|「値上げなんて、していない」
ご依頼いただいたのは、東員町で事業を営む40代の社長。
ある日、取引先の社長も参加する懇親会の席で、
一人の社長からさりげなく声をかけられました。
「最近、御社の商品、少し値上げされましたよね」
その瞬間、依頼者様の頭に疑問符が浮かびました。
値上げなどしていない。
その場は、
「このご時世ですからね」
とはぐらかしてその場を収めましたが、
帰り道、頭の中はその言葉で一杯でした。
- 自社の商品価格は変えていない
- 値上げの指示を出した覚えもない
- しかし取引先の社長は「値上げした」と認識している
その取引先の担当営業は、
社内で最も売上の高い営業マン(30代男性)でした。
「まさか、とは思いたい。でも、確かめなければならない」
そう判断され、当社へご依頼いただきました。
■ 調査の方針|「不正請求」の実態を把握する
今回の調査では、以下の点を中心に進めました。
- 対象営業マンが担当する取引先への請求金額の実態
- 正規の価格との差額の有無・規模
- 差額の行方・着服の可能性
- 他の取引先でも同様の事象が起きているかの確認
- 勤務中の行動実態
■ 初動確認|社内の記録と実際の請求金額を照合
まず、対象営業マンが担当する取引先への請求書・見積書を精査しました。
その結果、
- 複数の取引先に対して、正規価格より約1割高い金額で請求していた事実が浮上
- 社内の正規価格リストと、実際の請求金額に明確な乖離がある
- 差額分が社内の売上として正規計上されていない案件が複数存在
👉 懇親会での「値上げしましたよね」という言葉は、
事実を正確に反映していたのです。
■ 調査の進展|「1割高い」のはなぜか
差額の行方を追う調査を進めました。
- 対象営業マンが独自に「特別価格」として提示していた形跡
- 取引先に対して「本社からの指示」と説明していた可能性
- 差額分が個人的な口座へ流れていた疑いが浮上
さらに、
- 担当取引先の数社に同様のパターンが確認された
- 売上が高かった理由の一端が、この差額にあった可能性
👉 「優秀な営業マン」の高い売上の裏に、不正な差額請求が隠れていたのです。
■ 勤務中の行動確認|業務実態の把握
並行して、勤務中の行動も確認しました。
- 訪問報告と実際の行動に乖離がある日が複数確認された
- 一部の「営業時間」が、取引先への訪問ではない用途に使われていた
- 差額に関する個人的なやり取りとみられる行動も確認
👉 業務報告の内容と、実際の行動が一致していない状況が明らかになりました。
■ 調査結果|社長へのご報告
報告書をお渡しした際、社長は、
「懇親会でのあの一言がなければ、ずっと気づかなかったかもしれない」
と話されました。
今回の調査で確認できたこと:
- 複数の取引先に対して、正規価格より約1割高い金額で請求していた
- 差額分が正規の売上として処理されていない案件が複数存在
- 差額の一部が個人的に着服されていた疑いがある
- 業務報告と実際の行動に乖離がある
■ その後の対応|「会社と取引先、両方を守るために」
社長はその後、
- 顧問弁護士・税理士との緊急協議
- 対象営業マンとの事実確認面談
- 影響を受けた取引先への対応・謝罪
- 差額分の返金・補填の検討
- 社内の請求管理体制の抜本的な見直し
へと、迅速に動かれました。
取引先の社長に対しても、
改めて事実を説明し、
信頼関係の修復に向けて誠実に対応されました。
■ このケースが示す重要な教訓
今回の発覚のきっかけは、
「社長同士の懇親会での何気ない一言」でした。
もしその場に出席していなければ、
あるいはその言葉を聞き流していたならば、
不正は今も続いていたかもしれません。
👉 「売上が高い」という事実が、問題の発見を遅らせることがあります。
成果を出している社員ほど、
疑いの目が向きにくくなるのが現実です。
■ 不正請求が起きやすい状況
- 営業マンが価格の裁量を持っている
- 見積もり・請求書の確認が属人的になっている
- 「あの人に任せておけば大丈夫」という過度な信頼がある
- 取引先との直接のやり取りが、担当者だけで完結している
- 社内での価格チェック体制が整っていない
👉 これらが重なる環境では、不正が長期間気づかれないリスクがあります。
■ 再発防止のために
- 見積もり・請求書の複数人によるチェック体制
- 正規価格リストの定期的な取引先への確認
- 社長・経営陣と取引先との直接の関係維持
- 営業活動の報告内容と実態の定期的な照合
👉 「信頼」と「管理」は、両立できるものです。
■ まとめ
→ 「売上が高い」は、必ずしも「正しい営業をしている」を意味しません。
→ 取引先からの何気ない一言や、小さな違和感を見逃さないことが重要です。
→ 不正は早期発見・早期対応が、被害の最小化と取引先との信頼維持に直結します。
→ 「まさかあの社員が」という思いが、対応を遅らせることがあります。
→ 違和感を感じた時点で、まずはご相談ください。客観的な調査が、経営判断の材料になります。
神戸市・大阪市・京都市・奈良市・和歌山市など関西全域、愛知・静岡・岐阜・三重など東海全域で調査可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
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