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盗聴器発見

家庭内で感じた不可解な音の正体

背景

依頼者である40代の女性Mさんは、自宅で奇妙な音を感じるようになった。リビングルームにいるときに、「カチカチ」という微かな音が定期的に聞こえることに気づき、それが日によって違う場所から聞こえることもあるという。また、特にリビングや寝室で夫婦間の会話や家族のプライベートな話題が外部に漏れているように感じる出来事が増えていた。

例えば、夫婦間で旅行の計画を話し合った翌日、その旅行の行き先を友人に尋ねられるなど、話した覚えのない情報が周囲に広がっていたのだ。Mさんは「もしかして誰かが家の中を盗聴しているのでは」と疑念を抱き、探偵事務所に相談することにした。

調査計画

探偵事務所は、盗聴器が設置されている可能性を考え、以下の調査を行うことを決定した:

1.家全体の電波調査

・盗聴器が発する電波を検知するため、周波数スキャナーを使用して家中を調べる。

2.音源の物理的な追跡

・依頼者が感じた「カチカチ音」の正体を特定するため、音の出所を細かく分析。

3.電気機器や家具の徹底チェック

・家電製品や家具に盗聴器が隠されている可能性を考え、特に日常的に使用するものを重点的に調査する。

4.隣家や周囲環境の確認

・外部からの盗聴や監視の可能性も考慮し、近隣の状況や外部からの視線や電波干渉を調査。

調査開始

1日目:電波調査

周波数スキャナーを用いて家中を調査した結果、寝室とリビングの間で微弱な電波が断続的に検知された。この電波は一般的なWi-Fiや携帯電話の周波数帯ではなく、盗聴器が発信する可能性が高い特定の帯域に該当していた。しかし、電波の強度は非常に低く、断続的であったため、場所の特定が難航した。

2日目:音源の特定

Mさんが指摘した「カチカチ音」を詳しく調査するため、音響分析機器を持ち込んで調べた結果、その音はリビングにある観葉植物の近くから聞こえることが分かった。一見して異常は見当たらなかったが、植物の鉢植えの下部に金属製の小型デバイスが隠されているのを発見。調べたところ、それは圧力センサーと音声送信機が一体化した高性能の盗聴器だった。

さらに調査を進めると、この盗聴器は動作時に内部部品が切り替わる際、「カチカチ」という微かな音を発することが分かった。この仕組みによって、依頼者が感じた音の正体が判明した。

3日目:外部環境の調査

盗聴器が発見されたことから、外部に情報を送信する仕組みがどこに繋がっているかを追跡。周囲を調査したところ、隣家のガレージに設置された通信機器が電波の受信元である可能性が高いことが判明。ガレージには監視カメラが複数設置され、不審な様子が見受けられたため、依頼者と相談の上で警察に通報することになった。

調査結果とその後の対応

調査の結果、以下の事実が明らかになった:

•リビングの観葉植物に圧力センサー付きの盗聴器が設置されていた。

•寝室とリビングの間で検知された電波は、この盗聴器から送信されたもので、隣家のガレージ内の受信機でキャッチされていた。

•隣家に住む人物が盗聴行為に関与している可能性が高かった。

発見された盗聴器と調査結果を基に警察が捜査を進めたところ、隣家の住人が盗聴器を設置していたことが判明。この住人は依頼者の個人情報を収集し、競合他社に売り渡していたことが明らかになった。犯人は不法侵入罪および盗聴行為で逮捕された。

依頼者の感想

Mさんは、「まさか隣家の人が関わっているとは思わなかった」と驚きを隠せなかったが、問題の根源を取り除けたことで安心したと語った。また、これを機にセキュリティ対策を強化するため、以下の取り組みを実施した:

•自宅の防犯カメラを増設し、周囲の監視体制を強化。

•部屋ごとに電波干渉装置を設置し、盗聴器の設置を防ぐ環境を整備。

•定期的に専門業者による盗聴器調査を依頼するようにした。

探偵の見解

この事例では、盗聴器が観葉植物という一見無害なアイテムに巧妙に隠されていたことや、隣家の受信機を利用した手口が非常にトリッキーだった。盗聴器の設置者は、依頼者の信頼や環境を利用し、情報収集を長期間行っていた。

今回のケースは、日常的な些細な違和感(「音」など)を見逃さず、依頼者が早期に対応したことが解決に繋がった。探偵にとっても、こうした微妙な兆候を見逃さない調査の重要性を改めて実感する案件であった。

このようなトリッキーな盗聴器調査は、技術的な知識と直感的な判断の両方を必要とする特別な案件でした。

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